緊張状態にあったからか、まぶたの重さ気持ちよくなってきてウトウトしてたら



「お前って少し位緊張感無いわけ?」



目を開くと呆れ顔の先生



「あっありますよ!
バリバリ緊張してましたよっ!」


「へぇ。」



先生はリラックスしながらも、周りには注意を払ってるみたいだった。


追われた直後に居眠り…確かにありえませんよね。



「それよりさっきのワゴン。何で先生追われたんでしょうね?
心当たり無いんですか?」


私がエージェント顔して言うと、先生はさっきより呆れた顔して私のオデコをピンッと軽くつく



「お前さぁ、もしかしたら標的は自分かもとか思わないの?」


「…え?」



私?…っすか?



キョトンとしている私を見て先生は



「可能性の話しだよ。
もう少しは気張れって事。
どんな事に巻き込まれるか、何があるかわかんないんだから。」



…そっか。



先生は周りを確認してそろそろ行くかと言って車を出した。