…2人ともこの経緯を知ってたのね?

グルだったのね?


でもこの話しがそうゆう経緯なら

何でターゲットがアンナだったの…?


日和さんは私の疑問を読み取る様に話しを続ける



「もともと明と雫ちゃんを、ただ再会させたくて依頼した訳じゃないの。
会社の中には沢山の社員がいてその家族を支えなければいけない。だからただ好きなだけじゃダメだった。
だから言葉は悪いけど、私は2人を試したかった。
想いを貫く強さと、周りを見る力があるか。
その為にアンナちゃんをカモフラージュのターゲットにしてミッションをダブルブッキングさせる計画を笠原君と練ったの。」



日和さんは私と明を交互に見て微笑む



「きっと素敵なパートナーになれるわね。」



…わね って

アンナが囮!?



「えーーーーーっ!!??
ア…アンナ…エージェントだったの!!!??」



驚く私の視線の先に居るアンナは、テヘっと笑い



「ゴメンね、雫☆」



顔の前で両手を合わせてゴメンネのポーズ



「………。」



いや…もぅ…

色んな意味で言葉出ない


組織ぐるみでハメられてたなんて



ホントどんだけマヌケなエージェントなのよ私