「知ってると思うけど、私達の両親は亡くなって今は私と明の2人で両親の残してくれた会社を継いだわ。
でも、既に結婚して居た私は、旦那の仕事の手助けもしなければならない。
それに、私ね赤ちゃんができたの、今4ヶ月なの。」
嬉しそうにお腹を擦る日和さん
話しを横で聞いて居た明は妊娠を知らなかった様で
「えっ!?そうなの?
だから最近…」
驚いていたけど、思い当たるふしがある様で納得してる。
「そっかぁ…おめでとう姉さん。」
「ありがとう明。」
明のお祝いの言葉に日和さんは幸せそうに微笑む
日和さんの子供
きっと可愛いんだろうな
「まぁ、そんな背景もあって、これから私は表立って明をサポート出来ない。
だから明が必要としてる雫ちゃんが明を支えてくれたら素敵だなっと思って、前々から知り合いだった柴崎さんと笠原君に依頼をだした。
彼等に雫ちゃんの捜索の依頼をだして驚いたわ!
まさか雫ちゃんが柴崎さんの所に居るなんて…ね。」
「知り合いだったんですか?」
先生とも"A"とも
私がとっさに先生と"A"を見ると、2人ともニッコリ笑って微笑んで頷く。