静かな部屋の中にパーティー会場から漏れてくるビート音だけが微かに響く。
黙ったままの颯太先輩
かなり気まずいんですけど
沈黙が怖すぎる
さっきまでほてっていた顔もスッカリ冷める位
そう思っていたら、颯太先輩が私を覗き込んできた。
試す様な瞳で私を見つめる先輩
何を言われるのかとドキマキしてくる。
じぃーっと真顔で私を見ていたのに、プーっと突然吹き出し
「ダメじゃんか、明を惑わせちゃ。」
え?
そう来たか。
「べ…別にそんな事してないし。」
「じゃあどんな事してたのかな~?
誰も居ない部屋で、2人だけで…?」
…キス…ハグ……?
言えない言えないっ
絶対言えない!
「ななななな…なにも!」
私は出来るだけ平常心で答える。
「…こうゆう事?」
ニッっと笑った颯太先輩は私の腕と顎を掴み私の唇を指でなぞる
そして近付いてくる颯太先輩の顔
ややや、マジムリですけど
先輩、目が笑ってないよ
もぅ唇と唇が触れそう