「大丈夫だよ。
基本はクラブだから。
ドレスコードないしね。」


「ホント?
良かったぁ♪」



颯太先輩の言葉にホッとした様子の美香先輩はまた明の腕に絡み付き歩きだす。



ってゆうか、そんなにくっついて歩いてて歩きづらくないの?

…絶対歩き辛いと思うけど




明も黙ってないで一言言ってやればいいのにさっ!


…言えない理由があるんだろうけど

だとしても見てる方は不愉快過ぎる



いつの間にか私と颯太先輩の前を歩く明と美香先輩。

美香先輩は私達に見せびらかすようにベタベタして歩く。

そんな2人を見てイライラしている私に颯太先輩は聞く。



「悔しいから俺らもああやって歩いとく?」


「結構です。」


「いいじゃん~。
カモフラージュでしょ?カモフラージュ!」


「十分事足りてますから。」


「そう言わずに!
ほら腕組みどうぞ♪」


「イヤ、お構いなく♪」



紳士風に腕を出す颯太先輩に冷たく断り、一歩分横にずれる私。


諦めた(?)先輩は、結局私の手を勝手に繋いでるし。



イマイチ掴めないんだよな

颯太先輩のこの感じ…