でもガマンだガマン!

何とかして明と美香先輩の秘密を説くピースを集めるんだからっ!


意気込んでいると、後ろを明と歩く美香先輩が甘い声で聞いてくる。



「ねぇ颯太、それで今日は何処いくの?」


「クラブのパーティー♪」


「…クラブ?」



ニヤリと笑って言った颯太先輩は、羽織っていたジャケットの内ポケットから招待状を出しヒラヒラさせる。



どうやら颯太先輩の知り合いが主催するクラブのVIPイベントで、新しく出来たクラブのオープニングパーティーらしい。



「たまにはこうゆうのみんなで行っても楽しいんじゃないかって思ってさ。」



どおりで、颯太先輩なんだかキレイめだと思った。



「私この格好で平気?」



美香先輩がフンワリトップスを摘んで颯太先輩に聞いた。

明と颯太先輩はジャケット着てるけど、わりとカジュアルな私と美香先輩


確かにいいの?
この格好で…


思わず私も自分の服装を見下ろして見る。


濃いプルーの長めのシフォンチュニックにチンツ加工のレギパン…



仮にもパーティーでしょ?