「そんなにびっくりしなくても…
それにさ?
なんか変な噂なんだけど、ウチの学校になんか組織が潜り込んでるらしいんだよ!」



ぶっっ…


こ…今度は紅茶が…



「あぁーあ…雫ちゃん…大丈夫…?」



完全にムセた私の背中を颯太先輩は擦りながら口を吹いてくれた。



…な…なんて醜態…



「なんですか?組織って?」



私は苦しいのをこらえてシラを切る。

すると颯太先輩はニヤリと笑って



「んー先生に聞く方が早いんじゃない?」



そう言った。



この人何か絶対知ってる

知ってるハズの無い事知ってる


もしかして前に先生が言ってた"Z"関係の人なんじゃ…


先生がエージェントだって確信してるの?

私の事も…

わざと動揺させてる?