「雫…!どこ行っちゃったのかと思った!」



教室に戻るとアンナが駆け寄って来た。



「あ…すっ転んで保健室に。」



私は自分の膝を指差した。


さっき見て逃げちゃったから気まずいな。


アンナどう思ったろう?


今よく考えたら、私も怪しいよね。

あぁやって逃げたら。



先生とアンナが2人で居たのがショックで逃げたとか


そうもとれるじゃん?



先生は誤解しないとしても、アンナは有り得る。



「雫…飛び出してくからびっくりしたよ!
なんであんなに慌ててたの?」


「…アンナ、笑わない?」


「うん。」


「イヤ…勘違はしないでね。2人があんまりに仲良さげに見えて、思わず実はデキてるのかとびっくりして。」


「あはははっ…。」


「アンナ!笑わないって言ったじゃん!!」


「あはっだってぇ…ごめっ
ありえなすぎてっ!
はぁ~ウケる!」



アンナはお腹を抱えて笑ってる。


いつも通りの笑顔


私はちょっとホッとした