そんな情けない顔を見せたくなくて、ぎゅっと抱き締めた。

「何でもねーよ」

 か細い恵里の体は暖かくて、俺の体に良い具合にフィットする。

「はぁ……超好き」

 思わず漏らしてしまった言葉に、恵里の腕がきゅっと締まったのがわかった。





 コンビニに戻ると、恵里を見た原とサオリは目を丸くして驚いた。

「超ギャルじゃん。超カワイイじゃん。何なの、お前。意外だし。むしろムカつくし」

「はぁ? だからイイ女だって言っただろ」

「細ーい。顔小さーい。モデルみたーい」

「まぁ、モデルだし」

 どうだ。

 これが俺の自慢の彼女だ。

「ほんっとごめんなさい。あたしたちのためにこんな所まで来てもらっちゃって……」

 恵里は二人に頭を下げて謝っている。

 そういう律儀なところも好きだ。

 胸がキュッとなった。

 まだまだ俺は恵里に恋をしているらしい。

「いーのいーの。早くイイトコ連れてってよー」