寮の玄関先で井畑先生とは別れて待っていた寮母さんに今度は連れられて寮の中へと進んだ。
50代の恰幅のよく優しそうなおばちゃんだ。
「あなたが、城田さんね。私、寮母の春日です。まぁ、ここは男所帯でいろいろ不便やわからないことも多いかもしれないけど遠慮なく頼ってね。」
そう人の良さそうな笑みを向けてくれた。
「はぁ…よろしくお願いします。」
とりあえず、おばちゃん…
ご飯をください。
グヴウウ…
「先お部屋ご案内するわね。」
おっ…おい!!
虚しく私の心の願いを一蹴した。
つれて来られたのは3階の角部屋。
部屋札には「羽鳥蒼・城田和」と書かれていた。
腹ヘリで瀕死状態の私には相手の人間はどーでもいい…
―コンコン
「・・・・」
「あら?いないのかしらねぇ?」
まったく、しょうがないわねぇとかいいつつ春日さんはスペアキーで部屋を開けた。
部屋は、手前の廊下らしきとこにシャワー室とトイレがあり、もう一枚ドアを挟んだ奥の部屋に机が2つに2段ベットがある。
2段ベットの前には私の荷物と思われるダンボール3つに置かれていた。
「後で、羽鳥くんも来るでしょ。」
羽鳥くん…
男所帯…
いくらなんでも私でもここに来るまでに女の子とすれ違わなかったことに気づいている。
まさか…
まさか…
「あの…」
「何かしら?」
「もしかしてここって…男子寮ですか?」
まさかね!
いくら女の子っぽくない私も生物学上は女だし!
笑い飛ばす気満々で聞いたのに…
「え?そーだけど?もしかして、聞いてない?」
うそーん…
50代の恰幅のよく優しそうなおばちゃんだ。
「あなたが、城田さんね。私、寮母の春日です。まぁ、ここは男所帯でいろいろ不便やわからないことも多いかもしれないけど遠慮なく頼ってね。」
そう人の良さそうな笑みを向けてくれた。
「はぁ…よろしくお願いします。」
とりあえず、おばちゃん…
ご飯をください。
グヴウウ…
「先お部屋ご案内するわね。」
おっ…おい!!
虚しく私の心の願いを一蹴した。
つれて来られたのは3階の角部屋。
部屋札には「羽鳥蒼・城田和」と書かれていた。
腹ヘリで瀕死状態の私には相手の人間はどーでもいい…
―コンコン
「・・・・」
「あら?いないのかしらねぇ?」
まったく、しょうがないわねぇとかいいつつ春日さんはスペアキーで部屋を開けた。
部屋は、手前の廊下らしきとこにシャワー室とトイレがあり、もう一枚ドアを挟んだ奥の部屋に机が2つに2段ベットがある。
2段ベットの前には私の荷物と思われるダンボール3つに置かれていた。
「後で、羽鳥くんも来るでしょ。」
羽鳥くん…
男所帯…
いくらなんでも私でもここに来るまでに女の子とすれ違わなかったことに気づいている。
まさか…
まさか…
「あの…」
「何かしら?」
「もしかしてここって…男子寮ですか?」
まさかね!
いくら女の子っぽくない私も生物学上は女だし!
笑い飛ばす気満々で聞いたのに…
「え?そーだけど?もしかして、聞いてない?」
うそーん…