あんまりの衝撃で目を丸くすると、姫の瞼があいた。

まっすぐこちらを見る瞳には、好意的な色が見えない。

「あんたさぁ、いつまで人の顔見てるの?ソレ、趣味?」

「ちがッ!てか、名乗りなよ!」

「はッ、部屋札でも見てきたら?」

ありえなー・・・

「性格悪ー」

侮蔑の視線を送る。

「上等。」

嫌な笑い方をした。

なのに、格好が決まるのはその顔のおかげだな。