目を閉じれば、姫子だけが見える。


今まで見たことの無かった姫子の姿がはっきり浮かぶ。


股間をさすっていた手は、無意識にジャージとトランクスを同時に膝まで下ろした。


広幸は再び股間に手をやり、痛いくらいに硬くなっている自分のモノを握った。


自分のモノがこんなにまで硬く、熱くなるなんて、広幸は初めて知った。



広幸のなかで下着姿の姫子が、いやらしく動く。


その姿がはっきり見える。


自分のモノを握った右手が自然に動く。


興奮と高揚だけが広幸を包む。


姫子だけを思い浮かべる。




その時から、


広幸のなかで姫子は、


家族ではなく、




ひとりの女になった。




ベッドの上で裸同然のカラダをくねらせる姫子。


勝手に動く右手が、更に勝手に動きを激しくする。


あまりの興奮に、広幸は背中をのけ反らせる。




「あぅっ!」



その瞬間、広幸のカラダをしびれるような快感が突き抜けた。


欲望が白い液体となって、飛び散った。






今まで感じたことの無い快感に、頭は真っ白になり、全身の力は完全に抜け、ベッドの上でしばらく動けずにいた。