「サボるか。」
ボソッと直人は呟くと、私の手を引いて屋上へ向かった。
「ちょっ、直人?!。」
私は急に直人に手を引かれて驚きのあまり手を離してしまった。
「あっ、悪ぃ、驚いた?。」
その言葉に私はただ頷くことしか出来なかった。
「急にどうしたの…?。」
急に手を引いて屋上に連れて来るなんて…。
「昨日お前が急に帰ったから。」
「え?。」
「昨日の答えまだ俺答えてねぇだろ。」
昨日の…答え。