夢叶の人見知りはものすごく激しくて、
初対面の人なんかに笑うなんて事は絶対なかったし、
夢叶から近付いて行くなんて、
ありえなかった。





彼女は夢叶を抱っこして、笑っている。



「美樹に似ているな…」


そんなことを思っていた俺は、彼女を見つめてしまっていた。



彼女は俺の視線に気付いたみたいで、



「私、彩華っていいます」



彼女の笑顔は優しくて、眩しいくらいだった。



「夢叶ちゃんカワイイですね♪」



「彩華ちゃん子供好きなん?」



「うん。私も早く子供ほしい」



「彩華ちゃんなら、ええお母さんになりそうやな」



「本当に?うれしい♪」


彼女が夢叶を抱っこしてる姿は本当にお母さんみたいだった。