日曜日、俺は夢叶を連れて健吾の家に向かった。


『ピンポーン♪』



「はーい」



『ガチャ』



健吾が笑顔でドアを開けた。



「夢叶ちゃん、久しぶり!」



「けんちゃーん♪」


夢叶は健吾に抱きついた。



健吾は夢叶を生まれた頃から知っているので、
人見知りが激しい夢叶でも健吾にはなついていた。



「まだみんな来てないけど、上がって」



リビングに入ると、
テーブルの上に鍋と大量の食材が用意されていた。



『ピンポーン♪』



「はーい」



「おじゃましまーす」



玄関の方で賑やかな声が聞こえた。