ベッドの上で美樹は必死で頑張っている。

美樹の手を握りながら「頑張れ!頑張れ!」と声を掛ける事しかできない自分に不甲斐なさを感じていた…



分娩室に入ってどれくらい時間が経っただろうか…


「あと少しですよ!頑張って!」


美樹は俺の手を握りしめ力を振り絞った…



「ふぇ…」
「…ふぇーん…」



看護婦さんが赤ちゃんを抱きかかえ
「元気な女の子ですよ!」


美樹は涙を流しながら、赤ちゃんを抱きかかえた。



「幸輝…私たちの子供だよ…」



俺は嬉しさのあまり泣いていた…



23時28分…夢叶誕生…