出産予定日に近づいて来た頃、俺は仕事から帰ってきてソファーで寝ていた。



「幸輝、幸輝」



俺の体を揺する美樹に



「なに?」



俺は寝ぼけながら答えた。



「破水した…」



俺はソファーから飛び起き、入院の荷物を持って美樹と一緒に家を出た。


美樹を車に乗せ病院へと急いだ。



「頑張れ!あと少しで病院やから」



美樹を励ましながら車を飛ばした。