「イチ…
飲み物でも飲む?
そうすれば、少し落ち着くわ。」


リアがそっと俺の肩に触れた。

何だよこれ。
俺、昨日まで普通の高校生だったんだぞ?
なんでこんなところにいるんだよ。

リアが俺に飲み物の入ったグラスを差し出す。
俺はグラスを受け取り、ぎゅっと握った。


「リア、説明してくれないか?」


少なくとも、君は知ってるんだろう?
なぜ俺がここに居るのか。
だから、世話してくれてるんだろ?

声に出せば良いのに、言葉にならなかった。
俺はひたすら彼女の言葉を待つ。


「私がイチを呼び出したの…。」


しばらくして彼女が俺に放った言葉は、想像をはるかに超えるものだった。