「今日はこれに着替えてね?」
「え?別に昨日と同じでも…」


リアが渡してくれた服を見つめ
俺は苦笑した。
そんなに気を使わなくても、と言いたかったからだ。
だが、リアは笑った。


「何言ってるの?
図書館に行くのよ?」


そして首をかしげ、こちらを見つめた。

……?
むしろ、図書館に行くだけなのに?
これも異文化な所為か?

俺も首をかしげるとリアを見つめる。
良く見てみれば、リアは昨日のラフな恰好ではなく
何だかカッチリしたような服になっていた。


「…もしかして、正装?」
「当たり前よ!!
だって図書館よ!?」


……。
俺たちの世界に
図書館に正装で行かなくちゃ行けないなんて決まりはありません!!

と思ったものの、ここはぐぐっと堪えて
俺はリアから服を受け取った。