協会の鐘がやけに耳障りだ。

10回目の鐘の音と共に
俺とリアは家の中になだれ込むように入った。


「はぁっ、はっ…」


荒い呼吸を整え、
同じようにしているリアを見つめた。


「一体っ…何なんだよ?」


俺が彼女に聞けば、
彼女はまだ話すのがつらいのか
窓の方を指差した。
俺は気だるい体を起こし、窓へ近づく。


「夜…?」


窓の外を見て驚いた。
先ほどまであれほど明るかった空は無くなり
いつの間にか暗くなっていた。


「スカイアースの夜は危険なの…」
「危険?」
「夜はアンダープラネットの魔物が徘徊するの。」