「原始の森。
世界樹の枝に寄生植物が根をはったのが、あの森の始まりとされているんだけど、
私も詳しいことは分からないわ。」
「ふーん。
危険だったりするのか?」
「ううん。
危害を加えなければ、何もされないわ。」
「そっか。」


森に近づくにつれて
民家は無くなり、人気も無くなっていく。

森の入口だと、リアに言われた場所から原始の森を見つめれば、
俺の身長をはるかに超えた
圧迫感のある森。
そして、俺の視界からでは最上部を捉えられない世界樹が
森の右側にあった。


「なんで、こんなところでやろうと思ったんだよ…」


若干の不気味さを感じ、
俺はリアにポツリと呟いた。