「アンダープラネットの話よ。
イチ様が世界を救ったって話は文献にあるけど
アンダープラネットが存在する手がかりは何もないの。
それに誰もスカイアースの果てを知らないわ。
人々は世界樹の近くにしか住まないもの。
だから、アンダープラネットは存在しない。
アンダープラネットとされている部分がスカイアースなのかもしれないって考えるのは普通でしょ?」


リアがちょこんと首をかしげた。
俺は“ふーん”とだけ言うと
地面から枝を抜き、
それをそこに置いた。


「リア、お前って召喚師なんだろ?」


俺が尋ねれば
リアは振り返り、苦笑した。


「卵よ。
でも、才能は無いけどね。」
「でも、おれを呼び出した。」


俺はまっすぐリアを見つめた。