「例えば…この枝が世界樹だとする。」
「あぁ。」
「私たちの住んでいるスカイアースと言う大陸は
この枝のほぼ中央にあるの。
つまり宙に浮いているって事になるのよね。」
「へぇ…」


もう、ファンタジーな世界に慣れてしまった俺は
特別驚くことも無く、
リアの言葉をすんなりと受け入れた。


「そして世界樹が根を下ろしているところを“アンダープラネット”って言って
遠い昔は私たちはそこに住んでいたとされているの。
でも、アンダープラネットは遠い昔に滅びてしまった。
だから私たちは地表を捨て、空中へ…
世界樹とイチ様のお導きのもと、空中に移り住んだとされているの。」

「イチ、さま?」


俺が首を傾げれば
リアは頷いた。