「あ!聞いてや!今日、女子と話してん」

キラキラと子供のように目を輝かせて俺に向けられる。
高原にビビって話してくれる人はいない。
話した奴おるなんて珍しい。

「どんな子なん?」

「えっとな…黒髪で眼鏡かけた奴や」

見た目だけの事を言われ肝心な名前は聞いてないと答えが返ってきた。