とりあえず、このままこうしていても仕方ないと悟ったあたしは親を探すことにした。


歩幅を小さくしてゆっくりと、その子に合わせて歩いていく。

この展望台で迷子になったのなら、そのうち迷子のアナウンスでもあるはず。


そう思いながら、一つ一つのフロアをくまなく歩いていた。


チラチラと後ろを歩くその子を見ながら。