「翔太くんが来たよー」

「え?そうなの?」

「うん」


家の中からの拓海の声は
昔と変わってなかった。


「じゃあ今行くー」

「はーい」


拓海が歩いてくる音が
家の中から聞こえてきた。

やばい…やばい…

心臓がありえないぐらい
バクバクいってる…!!


「じゃあ、あたしはこれで」


河原さんは家の中に入っていった。

そして…

その河原さんとすれ違って
向こうから拓海の姿が…


そこまで見て、私は逃げた。