「こんにちは…」


出てきたのは河原さんだった。

高校生のときよりも
一段と可愛さが増してた。


「翔太くん…とあなたは?」

「あ、えっと…」


河原さんは私のことは
分かってないみたいだった。

もう何年もたったんだし当たり前か…。


「この人は…」


藤宮くんが私のことを
説明しようとした瞬間


「美咲ー?誰がきたの?」


家の中から声が聞こえてきた。

そして…

その声は…


私の愛した拓海の声だった。