「ど、どうするの?」


私の質問を無視して
藤宮くんはチャイムを押した。

あぁー!!押しちゃったー!!


「はーい?」


女の子の声…。

これ…河原さんの声…?


「藤宮翔太ですけど兄貴いますか?」

「…いますよ」


ズキンッ

胸に痛みがはしった。


拓海が河原さんの家にいる…。

周りの世界が一瞬暗くなった…。


「じゃあ今開けますから」

「あ、はい」


そしてしばらくして
玄関のドアが開いた。