「お、お名前は…?」


緊張して噛みつつも
その人に名前を聞いてみた。


「井上桃子よ」

「井上さん…よ、よろしく」

「ええ」


井上さんはニッコリと笑った。

なんかマダムな雰囲気が
ただよってる人だなぁー…。


「井上先生!」

「はーい」


もっと話してたかったのに
あのハゲ頭校長に呼ばれてった。

ちっ

私は心の中で舌打ちした。


「さてと!」


自分の机の上は荷物が散乱してたから
それをとりあえず片づけることにした。

高校の教科書って多いんだよねー…。

15分ぐらいかけて全部片づけ終えた。