「照れてんだよ、あれ」

「そーなんだ?」

「うん」


拓海は心配そうな顔をしてた。


「アイツ…翔太っていうんだけど…」

「うんうん」

「学校で嫌な思いしたらしくてさ」

「イジめられたの…?」

「まぁ無視されてるみたいな」

「そうなんだ…」


なんかあの翔太って子…

強がってるみたいな感じだった…。


「性格とか顔がキツイとか…」

「でもホントはいい子っぽいよね」


私がそう言うと拓海は嬉しそうにした。