そして俺から離れて歩き出してしまった。
「和泉チャァン」
その背中に声をかけるけど、和泉チャンは俺を完全無視。
……あーぁ。
怒らせちゃった。
「待ってよ。和泉チャン」
俺は慌ててその背中を追いかけた瞬間。
本棚の影から、腕が伸びてきてその腕によって俺の頭が叩かれた。
「あ痛っ」
パシッっていい音がして、その音とともに頭に痛みが走った。
すると本棚の影から明弥が無表情で現れた。
「毎回毎回イチャつくな。鬱陶しい」
そう言って明弥は俺を睨んだ。
あーぁ。怒られちった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…