「おはよ……っ」
和泉チャンが……俺に笑ってる!?
いつもはポーカーフェイスを保って、俺が“おはよう”って言わないと言ってくれないのに……!!
和泉チャンから挨拶してくれた!?
しかも笑ってる!?
やば……可愛い。
普段見る事のできない笑顔に、俺は顔を赤らめる。
えーっと何て言おう。
目を泳がせながら俺を見つめる和泉チャンに何か言わなくてはって思った俺は頭をフル回転させる。
が、心臓がバクバクいって何も思い浮かばない。
すると和泉チャンはフッと笑って自分の席へと戻って行った。
あ、行っちゃった。
シュンとしつつ俺は机に伏せながら和泉チャンを見る。