うわっ、忘れるんだ!あの事は!


私は忘れるように顔をぶんぶんと横に振る。



「いや、やっぱり、隆志が一番だなーって。」


私は首をかしげ、ちょっとだけぶりっ子ぽく笑ってみせた。



「俺はいつまでこんな心配をしなくちゃいけないんだ。」



隆志ははぁっと溜息。


私だって、本当は隆志の事が心配なんだよ。


心配で心配でたまらない。


会社でも結構人気だし、都子さんだって。


でも、言えない。


小心者の私は、聞くのがちょっと怖いんだ。


だって、周りのみんなは私より綺麗だもの。


だからとりあえず私は謝るだけ。



「ごめんなさい。」



またまたうつむき加減になり、口を少し尖がらせる。


そんな私に隆志は・・・。



「いいよ、俺が一番っていう証を今くれれば。」


「はぁ?」