「妬いてるの?」




そう聞くと、和泉チャンは俺を睨んだ。




「……悪い?」




恥ずかしそうにそう言う和泉チャンを見て、すごく可愛いって思った。




妬いてくれた……それがすごく嬉しくて。




俺は満面の笑みで和泉チャンの腕を掴んだ。




そして本棚に追い込んだ。




「た……か?」




少し驚いたような顔をしている和泉チャンを見て俺は後頭部を引き寄せて唇が触れるギリギリで止めた。




固まっている和泉チャンを見て微笑むと俺は口を開いた。




「……キスして、いいですか?」




そう言うと、和泉チャンは目を大きくした。




「勝手にすれば……?」