ざわざわと騒ぎ出す。
その内の一人が声を上げた。
「何を言ってるんですか!?そんな訳の分からない―――」
「俺に、意見するのか?」
「っ」
低い声を出すと、思ったより響いてピタリと声が止む。
「美空がここに住むのは決定だ」
それに意見するのか、と睨みつけると、いえ、そう言うわけではと男は縮こまる。
「おいおい何の騒ぎだ?」
「組長」
凍りついた空気が一気に変わる。
俺の周りに集まっていた奴らが一気に両端に寄って道をつくる。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…