ざわざわと騒ぎ出す。


その内の一人が声を上げた。


「何を言ってるんですか!?そんな訳の分からない―――」

「俺に、意見するのか?」

「っ」


低い声を出すと、思ったより響いてピタリと声が止む。


「美空がここに住むのは決定だ」


それに意見するのか、と睨みつけると、いえ、そう言うわけではと男は縮こまる。


「おいおい何の騒ぎだ?」

「組長」


凍りついた空気が一気に変わる。
俺の周りに集まっていた奴らが一気に両端に寄って道をつくる。