「若を悲しませたくはないし………だから、言ったんだよ」


―――――若の側に居たければ、けじめをつけろ。


いきなり現れた俺に心底驚いていたようだったけれど、暫く考えた後、困ったように眉を寄せた。


―――――やっぱり、違うよね?

―――――知らないよ

―――――あたしね、どうすればいいかわからないんだ……

―――――………

―――――龍さんはいい人だもんね……


「東組の情報改竄を教えてやったのも俺。今日公園に来るようにいったのも俺―――東組組長は俺が殺る予定だった。」


一番邪魔なのは東組組長だったし、逆にこの子が演技しているのに気づかないで余裕持っていたし。


「まさか、この子が殺るなんてね」


フッと澪は笑った。