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パァンと銃声が響き渡った。
「ふぅ……危なかった……」
「美空っ!!」
ズルズルと倒れていく美空の体が地面に倒れる前に間に滑り込んで支えた。
「美空、美空」
俺にもたれ掛かるようにしている美空の体を動かして抱え直した。
ぐったりとしている美空は目を閉じたままだ。しかし、銃口は外れ美空に撃たれることはなかった。
どこにも左手以外は怪我をしてないことを確認して俺はほっと息をはく。
「約束が違うじゃん」
ため息混じりの声が降ってきて俺は顔をあげる。
「澪……」
そこには銃口側を持って立っている制服姿の澪の姿があった。
「若」
にっこりと笑みを向ける澪。澪の登場で炯以外の連中は同様しているみたいだ。