放課後、和也が迎えにくるのを待っていた美空は、友達から言伝てが来た。
一人で行動するなと言われていたから無視しようとしたが、優斗さんから頼まれたと言われたから応じた。


「考えてみれば、優斗さんなら直接あたしの所に来るもん………」


なんで気づかなかったのかな、と美空は、溜め息をついた。


美空の話を聞いて俺は、拳を握り締める。


こんなにも早く美空の存在が周りには知られている。学校も護衛の存在も………


やはり、内通者がいる。


「これからは、護衛も増やそう」


ならば、周りを固めるしかない。
信頼できる奴等を、もっと美空の護衛に。


「あたしなんかに、そんなことしなくていいよ」

「何?」

「優斗さんと和也さんの二人でも申し訳ないと思ってるのに………」