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肩の痛みがまだ引かないのと炯含め部下達に寝ているよう強要されたので、俺は大人しく横になっていた。


こんな状態を親父に見られたらきっと笑い飛ばされるだろうな。


幸い仕事で遠くに行っていて本当に助かった。


俺は、布団の中でジッと天井を見つめていた。装飾を施された天井はいつ見ても綺麗なものだ。


………しかし、暇だな


欠伸を一つ。
ただ寝ているだけ程暇なものはない。仕事をしたいにも部下達が取り上げてどこかに隠してしまっていた。
きっと炯の指示だろうな。


すると、急に部屋の外が騒がしくなった。なんだ?誰か怪我でもしたか?


耳をそばだてると、ダダダッと誰かが走っているようで、それはだんだんとこちらに近づいてきた。