俺達だけが掴んだ情報。
内部のまだ一握りしか知られていない情報が、漏れた?


「………組の中に内通者がいる?」

「しかし、この情報は、信頼出来る奴にしか言ってないです」

「管理場は」

「パソコンです」

「パソコン………炯。」

「はい」

「直ぐにパソコンを調べろ」


低い声で命令すると、炯は一礼してから直ぐに行動に移した。


調べ終わるまで時間がかかるだろう。
誰かが、組織が動いていると考えた方が良いのか?
俺は、影に潜む不審な何かに溜め息をついたのだった。