「同じじゃなきゃ意味がない」
「ちゃんと初対面の振りしますから」
「否、それは、いいけど………」
美空は、和也と優斗の二人を交互に見て考え込む。
「どうした」
「優斗さんは、大丈夫だと思うけど、和也さんは、同級生は無理があるかも………」
「………やっぱり、」
和也が小さく溜め息をつく。
「学生には見えるだろ」
「三年生って感じかな」
「…………」
一応、学生に見えていることには安心する和也。
しかし、三年か……、不審な感じは与えない方がいいか?
「優斗はそのままで、和也は三年に変えましょう」
炯が進言してくる。
炯が言うならばそうした方がいいのか。
「そうだな」
「手続きします」