王の命令に武器を構える衛兵たち。
“ザシャッ!”
戦士たちはそれに、鋭い眼差しを向けて一斉に構えた。
ドラゴン討伐の面々に衛兵たちはしりごむ。
「弟王よ、これ以上の愚行はやめられよ。大人しくその座、本来の王に返すのだ」
ベリルがエメラルドの瞳で、弟王を見据えた。
「うっうるさい! お前たちは我が呼び寄せた戦士たちだぞっ!? 我のために戦え! そやつを殺せっ」
「……」
もはや正気ではない。ジェイドは自身の剣の柄を握りしめた。
同じ血縁である私が断つ!
そう思い、握る手に力を込めた刹那──
「!」
その目に映ったのは、逆手に構えた短剣を弟王の胸に深々と突き立てているベリルの姿。
「が……あ、ぁ」
“ザシャッ!”
戦士たちはそれに、鋭い眼差しを向けて一斉に構えた。
ドラゴン討伐の面々に衛兵たちはしりごむ。
「弟王よ、これ以上の愚行はやめられよ。大人しくその座、本来の王に返すのだ」
ベリルがエメラルドの瞳で、弟王を見据えた。
「うっうるさい! お前たちは我が呼び寄せた戦士たちだぞっ!? 我のために戦え! そやつを殺せっ」
「……」
もはや正気ではない。ジェイドは自身の剣の柄を握りしめた。
同じ血縁である私が断つ!
そう思い、握る手に力を込めた刹那──
「!」
その目に映ったのは、逆手に構えた短剣を弟王の胸に深々と突き立てているベリルの姿。
「が……あ、ぁ」