「お前はカイルと同じチームだ」
「解りました」
カイルたちはBチーム。西からの突入だ。
チームリーダーはケイン、歳の頃は三十代後半か黒髪に青い瞳の男だ。左の眉に縦に伸びる傷がある。
南には玄関のAチームが監視と攻撃を兼ねる。
双眼鏡を覗くと、かつては家を取り囲んでいたであろう白い塀の残骸が散乱していた。
冷静な表情を見せているベリルだが、カイルは少年が緊張している事を読み取り背中を軽く二度叩いた。
「お前は後ろからついてくるだけでいい」
ベリルはそれに無言で頷いた。
武装している姿はいっぱしの兵士に見えるものの、まだ少年の面影を残す顔立ちにカイルは目を眇めた。
──遂行開始地点まで息を潜めて進み、建物から周囲三十メートルの三カ所で各々がグループごとに集まる。
どうせ敵は攻撃されることを予測しているのだから、隠れる意味はない。
「解りました」
カイルたちはBチーム。西からの突入だ。
チームリーダーはケイン、歳の頃は三十代後半か黒髪に青い瞳の男だ。左の眉に縦に伸びる傷がある。
南には玄関のAチームが監視と攻撃を兼ねる。
双眼鏡を覗くと、かつては家を取り囲んでいたであろう白い塀の残骸が散乱していた。
冷静な表情を見せているベリルだが、カイルは少年が緊張している事を読み取り背中を軽く二度叩いた。
「お前は後ろからついてくるだけでいい」
ベリルはそれに無言で頷いた。
武装している姿はいっぱしの兵士に見えるものの、まだ少年の面影を残す顔立ちにカイルは目を眇めた。
──遂行開始地点まで息を潜めて進み、建物から周囲三十メートルの三カ所で各々がグループごとに集まる。
どうせ敵は攻撃されることを予測しているのだから、隠れる意味はない。