「頼み事は……」

この人…ためるねぇ!!
あんたはみ〇さんか!!!

言うなら早く言って…
ただでさえ知らない人で怖いんですから!!


散々ためた目の前の爽やかボーイこと日野君は、すぅっと空気を吸って吐き出した後、あたしの目を見て口を開いた。









「1週間…俺の彼女になって下さいっ!!」


…「1週間俺の彼女になって下さい」…?

俺の…彼女……カノジョ?!

「はぃい!?」

いきなりありえない頼みを口にされたあたしは、これまたありえないくらい大きな声で叫んでいた。

「ちょっと困ってて!!彼女…の、フリでいいんだ!お願いっ!!」

『え?!えっと…』

この人何言っちゃってんだろー??…なんてのんきに考えてる暇はないらしい。
どう返事すればいいんだろ…

「頼む!!1週間だけでいいんだっ!!」
『はぁ…』
「どう……かな?」

いや…どうかなと言われても…