『なんで離して行っちゃうのよ』

「えっあ、いや…ごめん…でもカナ…なんで??」


ソウタの視線の先には、ソウタとあたしの手が繋がれていた。

『あっ、えっと…』

とっさにした行動で、自分でも分からなくてあたふたしてしまう。


『は、はぐれちゃうかもしれないじゃん!?ほらあたしちっちゃいし!!だから…あの…』

焦るあたしを見てソウタはふっと顔を緩めて歩きだした。