『嫌…じゃない…ちょっとびっくりして…』

「あっそうか!ごめん!!」

そう言ってソウタはあたしの手をパッと離し、スタスタと入り口に向かって歩いていく。


『ちょっ…ソウタ!!』

グイッ

「おわっ!」


離れていくソウタを見ていてもたってもいられなくなったあたしは、ソウタの左手を掴んでいた。