「あのっ……」

ドキィッ!!

妄想世界にトリップしてたあたしはいきなり声をかけられて飛び上がるくらい驚いてしまった。

『はい…何でしょーか…』

さっき声をかけられた時の衝撃が大きかったのか、もしや告白?!という思いが捨てきれないのか、心臓はさっきからドキドキうるさい。

「あの…実は…頼み事がありまして…」

『頼み事…ですか…』

頼み事?!あたし人様から何か頼まれるほどしっかりした人間じゃないっすよ!!?
あたしはこの場合どうすれば…?

「その…頼み事というのがですね…?」

『はい…』

心臓がまた動きだす。
何頼まれるの!?