「お父さん・・・どうしましょう・・・もう・・・私・・・」

「お前がそんな顔していたら心愛も不安になるだろ・・・」

「でも・・・」

「その気持ちはわかるが・・・病院ではそんな顔見せちゃだめだ・・・」

「そうよね・・・でも・・・海にはどうしましょう・・・」

「別に海は子供でもあるまいし・・・」

そう、家では心愛について母・父が話し合っていた・・・。

「でも、言えないわ・・・私には・・・心愛が乳がんだなんて・・・」

「俺が言お「「ガシャン」」・・・」


「嘘だろ・・・・・・」


「海・・・」

「海・・・帰ってたのか・・・」


「何だよなんで・・・いつから・・・なんでそんな大事なこと早く教えてくれないんだ  よ・・・」


「今話そうと・・・」



「心愛がガンて・・・乳がんて・・・なわけないだろ?
 きちんと検査したのかよ・・・嘘だろ・・・」





「本当のことだ・・・今回倒れたの貧血みたいだが・・・これはほんとだ・・・」


「治るんだろ?」

「まだ、わからないのよ・・・くわしくは・・・」

「いつわかるんだよ・・・」

「明日よ・・・一緒に病院に来る?」

「・・・あぁ・・・」

海は小さく返事をした・・・。
何もかも信じられなくて・・・。
最愛の妹が・・・乳がん・・・

そんなことがあたまを駆け回っていた。