そして何よりも引き付けたのは






甘い血の香…








「誰…だ?」


声をかけるつもりは無かったが、俺は声をかけた。


女はデカイバッグ二つと小さいバッグを持っていた。

だから声をかけずにいられなかった。


「あ…すみません!私…人住んでると思わなくて…」



人…か。
人じゃないけど…な


「私…、佐野愛羅です」

佐野 愛羅(サノ アイラ)…?
にしても声が透き通るような綺麗な声。
こんな容姿が完璧な女居たんだな…

「そうか…」

「あ!!あなた…は?」