「ぶぅ・・・。いいもん、これクリアしちゃうから。」


納得してくれてはいないと思うけど、一応舞はゲームに集中し始めた。

それから30分間、俺たちはお互いの事に集中していた。実はこの空気が微妙に好きでもある。

何か日曜日の若い夫婦って感じがするんだよなぁ。


「クリアーしたぁ!やった!!」

「こっちもシチュー出来上がったぞ。」


お互いやる事を達成したので、晩御飯にすることにした。


「おいしい!将ちゃんのシチュー。」


舞はシチューをおいしそうに食べている。それを見て俺も負けじとおいしそうに食べる。


「それはそうだよ。舞とは腕が違うんだよ。腕が。」

「ぶぅ。そんな事無いもん。そのうち将ちゃんよりおいしいの作るもん。」


膨れながら食べる舞を見て、可愛いなと思う今日このごろである。

ご飯を食べ終わって、舞と一緒に片付けをし、格闘ゲームを始めた。

結果はもちろん・・・全敗。


「おかしい・・・。一回位勝ってもよさそうなのに・・・。」

「だった将ちゃん下キックしかしないんだもん。それじゃあ勝てないよ。」


舞がニヤニヤ笑いながら言ってくる。悔しいからもう一回といきたい所だけど、

残念。時計はすでに12時を回っていた。明日も学校があるので寝ることにした。


「もうこんな時間だ。そろそろ風呂入って寝るか?」

「じゃあ一緒に入る?」


舞が恥ずかしそうに聞いてきた。俺はどうしようか迷った挙句、結局一緒に入ることにした。

まぁ一応男の子ですので・・・。